全ヤサカニュース 2024年01号

第63回全ヤサカ労連定期大会 開催

2月28日・29日の両日、第58回大会以来となる一堂に会しての大会が、浜松市のウェルシーズン浜名湖にて開催されました。

代議員総数77名により定足数52名の所、出席者51名・委任状22通の計73名にて成立したことが菅原委員長(東京ヤサカ)より発表され、無事に開催の運びとなりました。

黒木委員長(路線バス)による開会挨拶、満場一致にて議長の佐藤氏(東京バス)と副議長の林氏(洛陽)、書記の稲田氏(弥栄)と毛呂氏(山城)が任命され、本多莉紗さん(京都バス)の司会にて議事を進行しました。

中野中央執行委員長は一般会務報告の中で、使用者が労働者の賃金をコストとしてのみ捉える事に起因する弊害や、人材を人財として位置づけ、賃金が投資であると捉える人的資本経営について触れられました。

会計決算報告のあと、阿部会計監査(京都バス)による会計監査報告があり、1号議案についてのすべての報告が終了し、休憩に入りました。

労使協調の危機に向けた運動方針提案

労使協調路線の破壊を選んだ彌榮自動車

休憩後の2号議案では、村上委員長(弥栄)から、弥栄自動車にて起きている労使間の問題について報告がありました。

会社が、労使の協議や合意なく強引に就業規則を変更するという事態は、ユニオンショップとは?労使協調とは?労働組合の存在意義とは?という根本的な部分に及ぶ、全く容認できないものです。

信義則という言葉があります。「権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。」という民法冒頭に規定されている、世の中の大原則です。

今回のような信義則違反が、グループの中核企業である弥栄自動車で起きたという事実は、グループ内の他社にとっても他人事ではないという緊張感をもって、議場の全員に伝わりました。

騙す旨みを覚えた詐欺まがいの洛陽交運

続いて、山中委員長(洛陽)から、洛陽交運にて起きた賃金規則変更についての報告がありました。 こちらは、労使で協議の結果協定しているものの、その内容については明らかな賃下げとなっており、労働者が不利益となる労働条件変更をしてはならないとする労働契約法に違反するものです。

会社が組合や組合員に対して行った説明も不十分であり、また不正確なものであることが、追跡調査で明らかとなっています。

2車3人制 20日勤務 残業60時間 深夜20時間の場合

運送収入改定前の賃金改定後の賃金格差
650,000円404,450円353,820円▲50,630円
700,000円445,700円381,560円▲64,140円
750,000円484,200円409,800円▲74,400円

国土交通省は運賃の改定にあたって、その目的の一つに「運転者の労働条件の改善」があるとし、そのために運賃の改定について査定したとしています。

また、運賃改定の前後で賃率を維持した上で健全な経営が成立する水準の運賃を設定したとしています。これは、タクシーに限らずバスやトラックも含めた運転者の労働条件改善は、結果として安全の向上につながるのだという思いが込められています。

我々全ヤ労連に所属する単位組合は、いずれも企業内労働組合です。労働条件の維持改善はもちろん、所属する企業の存続があってこそ労働できるのだという立場で活動をしています。

その思いを知ってか知らずか、「売上が上がるようになったから」という安易な理由で、その増加分をすべて搾取してよいはずがありません。

組合と同じく、企業も「そこで働く乗務員」があればこそ、のはずです。

これが、労使協調であり、両輪にたとえられる姿だと考えます。

たとえ労使で合意していようとも、その内容に疑義が生じれば再協議を行うのは当然であり、さらに法令上の問題がある今回のような場合には、その賃金規定の変更そのものが無効であると言えます。

会社は直ちに賃金規定を変更前に戻し、年に換算すれば1億円にものぼるこの賃金差額について2023年6月度賃金にさかのぼって返金した上で、改めて正しい賃金規定の変更について組合と誠心誠意協議する事を求めます。

声を大にして叫ぼう

続いて廣﨑書記長(弥栄)から、現在の弥栄自動車および洛陽交運で起こってしまった問題に対する、全ヤ労連が一丸となって発する心の叫びとしての運動方針が読み上げられ、議場は静かに、されど熱く聞き入っていました。

弥栄自動車では、車輪の片一方だけで先に行こうとしています。このままでは、車体がバラバラになるのは自明です。

洛陽交運では、車輪の片側にだけ過重をかけるように、荷物を積み直しました。これでは、労働者側の車輪だけがすり減ってしまい、バランスを崩すでしょう。

会社側が労使協調の原点に立ち返り、きちんと説明責任を果たし、信頼回復に努めるしか解決の方法はないのです。

全ヤ労連は、弥栄・洛陽単組を先頭に、一丸となって共に闘って参ります。

役員功労表彰

11年の長きにわたり、ヤサカ観光バス滋賀支部の委員長として、また全ヤ労連の中央執行委員として活躍いただきました若菜氏(滋賀バス)に対し、中野中央執行委員長より表彰状が授与されました。

話題のAIを使って作ったという文章を元に構成された若菜氏の挨拶はすばらしい内容で、よほどAIの方が労使協調の大切さや労使のあるべき姿を理解しているとの感想が聞かれました。

労も使も人間です。ときに感情が先立つ事もあるでしょう。すべてをAIに任せろとは言いませんが、AIの様にデータを基に分析して解釈する冷静さも役立つことがあると感じさせられる一幕でした。

皆で研究しよう(大会小委員会)

会議の2日目は、「皆で研究しよう」と題した事例研究から1つを取り上げ、議場で意見交換を行いました。

タクシーでの修学旅行において、運賃改定後の新料金で受注したと思われる仕事が、一部の会社の乗務員には旧料金で受注したとして配車された事案です。

受注してから配車されるまでの過程はブラックボックスです。

労使の信頼関係が失われている今、現場の乗務員は何を信じて仕事をすれば良いのでしょうか。

なぜ手数料が引かれていて、その手数料が何に使われているのか。これも、会社が説明責任を果たすべき事項の1つと言えます。

役委員信任選挙投票

今大会は、役委員改選の年にあたりますので、役委員人人投票を実施しました。

投票総数 62票のうち、信任 59票、不信任 0票、無効 3票にて下記の役委員が信任されました。

中央執行委員長中野 修平弥栄自動車労働組合
副中央執行委員長村上  徹弥栄自動車労働組合
副中央執行委員長山中 伸夫洛陽交運労働組合
副中央執行委員長水元  路ヤサカ観光バス労働組合
事務局長廣﨑 拓郎弥栄自動車労働組合
会計監査辻本 慎吾弥栄自動車労働組合
中央執行委員高田 博道弥栄自動車労働組合
中央執行委員青木 正一滋賀ヤサカ自動車労働組合
中央執行委員角道 寛治山城ヤサカ交通労働組合
中央執行委員菅原 洋弥東京ヤサカ自動車労働組合
中央執行委員松岡 健二ヤサカ観光バス労働組合
中央執行委員浅井 宏士ヤサカ観光バス労働組合
中央執行委員川崎 満央東京ヤサカ観光バス労働組合
中央執行委員黒木 見二ヤサカバス労働組合
中央執行委員大畑  友ヤサカ商事労働組合

大会の開催に際しご協力頂きました、組合員の皆さんをはじめ関係各位にこの場を借りて御礼申し上げます。

今後とも、全ヤサカ自動車労働組合連合会ならびに所属単位組合の活動に、より一層のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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第63回大会スローガン

  • 「足りて礼節を知る」 社会的地位向上を目指そう
  • 労使協調の中味を探求し、信頼し合える職場環境を築こう
  • 社会的に誇れる職場を築き、働く仲間を増やそう
  • オールヤサカ共済会を基軸に、組織の一本化と生涯職場を築こう

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